学生になるとクレジットカードを発行できるようになり、スマートフォンの使用料金やネット通販の代金を自分で支払う方が増えます。
一人暮らしをしているなら、電気やガスといった公共料金もクレジットカードで支払っているケースも多いでしょう。また、スマートフォン決済と紐づけて、普段の買い物に利用している方もいるでしょう。
実は、学生が利用することでメリットがあるクレジットカードがあります。ほかのクレジットカードを使うよりも、学生向けのクレジットカードを使う方がお得になることもいくつかあります。
今回は学生がクレジットカードを使うメリット・デメリットを解説しつつ、学生の今だからこそ得するクレジットカードも一緒に解説します。ぜひ最後までご覧ください。
学生がクレジットカードを持つメリットとしては、以下のようなことがあげられます。
それぞれのメリットについて、詳しく説明していきます。
クレジットカードは後払いでの支払いになるので、手持ちのお金がないときでも買い物ができます。
学生は飲み会や旅行など、いろいろなことでお金を使いがちなため、手持ちのお金が少ないことも多々ありますが、そんなときでもクレジットカードがあれば支払いができるので非常に便利ですね。
クレジットカードで支払いをおこなった分は、決められた引き落とし日にまとめて引き落とされますので、引き落とし日までにはお金を準備しておきましょう。
クレジットカードを利用すると、それぞれのカードごとに決められたポイントを貯められます。
たとえば、楽天カードでは楽天ポイントが貯まりますし、セゾンカードでは永久不滅ポイントが貯まるといった感じですね。
これらのポイントは、提携しているほかのポイントに交換できたり、さまざまな商品に交換できたりします。
なかには、ポイントをキャッシュバックできるカードもありますので、ポイントを貯めて利用することで実質的に節約することも可能です。
還元率1%(100円で1ポイントが貯まる)のカードを利用すれば、常に1%割引で買い物をしているのと同じなので、金欠で悩むことの多い学生にとっては非常に大きなメリットでしょう。
クレジットカードにはさまざまなサービスが付帯していますが、なかには海外旅行傷害保険が付帯しているものもあります。
海外旅行傷害保険は、海外旅行時にケガをして現地の病院に行かなければならなくなったり、日本から持っていったカメラを盗まれたりした場合などに、補償してもらえる保険です。
通常、こういった保険は海外旅行に行くたびに、保険会社が取り扱っている掛け捨ての保険に加入するのが一般的ですが、海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを持っていれば、その必要はありません。
在学中に海外旅行や短期留学に行きたいと考えている人は、海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
レンタカーを借りて友人とドライブや旅行に行く場合などは、ETCカードがあったほうが高速道路に乗る際も楽ですし、費用も安く抑えられます。
ETCカードはクレジットカードに紐づいて発行されるカードなので、ETCカードを作りたい場合は、必然的にクレジットカードを所有しておかなければなりません。
友人と車での旅行などを計画している場合は、その前にクレジットカードを発行して、ETCカードを手に入れておきたいですね。
クレジットカードを利用すると、商品の代金を後払いすることになりますが、この仕組みはローンの仕組みと同じです。
大人になると、住宅ローンや自動車ローン、ショッピングローンなど、さまざまなローンを利用する機会が増えます。
社会に出る前に、クレジットカードを利用することで金融リテラシーを身につけておくと、大人になってからローンを利用する際に苦労しにくくなるでしょう。
また、クレジットカードを利用する際にありがちなのが、「クレジットカードの引き落としのことをすっかり忘れていて、引き落とし日直前に金策に苦しむ」ということです。
そういった経験を何度か繰り返せば、自然とお金の大事さも学べると思いますよ。
カード会社では、発行対象を学生に絞った専用のカードを取り扱っているところもあります。
学生時代に利用したカード会社やカードブランドは、社会人になってからもそのまま使い続けられる可能性が高いため、カード会社にとって学生は将来の顧客として非常に有望な存在です。
そのためカード会社は、学生専用のカードにさまざまな優遇特典を設けて学生の囲い込みを図っています。
還元率が通常よりも高めに設定されていたり、キャッシュバックが利用できたり、使い続けていると自動的にゴールドカードにグレードアップしたりと優遇の内容はさまざまなので、自分がお得だと思う内容の特典が設けられているカードを選んで、利用することができます。
クレジットカードやカードローンなどの利用履歴は、一般的にクレヒスと呼ばれますが、クレヒスは住宅ローンや自動車ローンなどの審査で必ずチェックされます
学生時代からクレジットカードを利用して、良好なクレヒスを築いておけば、将来のローン審査に通過しやすくなるほか、融資枠が大きくなったりする可能性も高まります。
ただ、それはあくまでも「良好な」クレヒスを築けている場合です。
クレジットカードの支払いが何度も遅れたりして、クレヒスの状態があまり芳しくない場合は逆効果になってしまいますので、クレジットカードの支払いは遅れることなくきちんとおこないましょう。
ここまで、学生がクレジットカードを持つメリットをいくつかあげてきましたが、もちろんメリットばかりというわけではなく、デメリットも少なからず存在します。
学生がクレジットカードを持つデメリットとしては、以下のようなことがあげられます。
それぞれのデメリットについて、以下で説明していきます。
クレジットカードを使っても、その場でお金が減るわけではありません。
そのため、自分がどれだけお金を使っているのかがわかりにくくなってしまう可能性があります。
定期的にクレジットカードのマイページで利用明細を確認するなどしないと、引き落とし日にお金が足りないような事態に陥ってしまいますよ。
カード会社に申請すれば、カードの利用限度額を引き下げてもらうことも可能なので、使いすぎが不安な場合は、1ヵ月に使っても大丈夫だと思える程度まで利用限度額を引き下げてもらうのも、ひとつの手ですね。
年会費無料で利用できるクレジットカードも多いですが、なかには年会費を支払わなければならないカードもあります。
年間数百円~数千円程度ではありますが、少しでも出費が増えるのはやはりデメリットでしょう。
クレジットカードを選ぶ際には年会費に注目して、年会費無料のカードを選ぶようにしたいですね。
クレジットカードには、1回払いのほかに分割払いやリボ払いといった支払い方法があります。
高額の商品を購入する場合は、1回払いでは厳しいことがあるので、分割払いなどを利用することになりますが、分割で支払いをおこなうと手数料が発生します。
分割払いやリボ払いを利用する機会が少なければ、手数料の支払いもそこまで気にする必要はありませんが、何度も利用するようだと手数料だけでかなりの金額を支払うことになりかねません。
分割払いやリボ払いは便利な支払い方法ではありますが、むやみやたらと利用しないようにしましょう。
特にリボ払いは使い方に気をつけないと、長期にわたる支払いに苦しめられ続る可能性もあります。
学生がクレジットカードを持つことのメリットとしては、お金がないときでも買い物ができたり、金融リテラシーが学べたり、若いうちから良好なクレヒスが築けたりといったことがあげられます。
逆に学生がクレジットカードを持つことのデメリットとしては、便利さゆえについつい使いすぎてしまったり、分割払いやリボ払いの手数料に苦しむ可能性があったりといったことがあげられるでしょう。
つまるところクレジットカードを便利に使えるかどうかは、所有者本人の意識に大きく左右されるといえそうです。
クレジットカードと上手に付き合っていけるように、使い方には十分注意してくださいね。